航空機の操縦
    1) セスナ機の操縦
      (1)セスナ182S Skylaneの名称
 
 
 
        これらの計器が示す意味
         対気速度計:飛行機の対気速度を示す・・・・・・・・・・・ 速度100ノットでフライトしている
         高度計   :飛行機の高度を示す・・・・・・・・・・・・・・・ 高度1500フィートでフライトしている
         定針儀   :飛行機の針路を示す・・・・・・・・・・・・・・・ 355度(北)の方向にフライトしている
         水平儀   :飛行機の姿勢を示す・・・・・・・・・・・・・・・ バンク角20度で右旋回している
         昇降計   :飛行機の上昇,降下の速度を示す・・・・・  400フィート/分で上昇している
         旋回傾斜計:飛行機の傾きと横方向への滑り具合をみる

       *黄色で書かれた計器は自由に遊覧飛行するときに必要なもので、計器飛行は更に緑色で示した
         計器も使います。
 
     2)セスナ機の操縦(体験版)
     
先ずはセスナ機で慣れましょう
      
@) 東京都内周遊飛行
        羽田空港34R滑走路を離陸してレインボーブリッジから隅田川をさかのぼり、新宿都庁から六本木、
        東京タワーを経て羽田空港16L滑走路へ着陸するコースをフライトしてみましょう。
 
   FS2004またはFSXを起動します。
    「フライトの選択」→「標準フライト」→「フライト」→「フライト環境・日中を選択」→「フライト環境・空港へ移動
    を選択」 →「JAPAN」、「Tokyo(Haneda)Intl」、「滑走路34R」を選択
    航空機の選択にはメニューバーの「航空機」→「航空機の選択」→「Cessna、C182S Skylane」
    ここまでできたらこのデータを保存しておきます。
    「フライト」→「フライトの保存」→「タイトルに[都内遊覧飛行]と入力」→OK
    さぁ、これで準備OK! あなたは羽田空港34R滑走路にいます。勇気を出してGO!
   
 ・のんびりと遊覧飛行を楽しんでください。
    ・自動車を運転するような楽な気持で身体の力を抜いて操縦してください
    ・急ハンドルは禁物! 機体が非常に不安定になりますから。

   
ア、離陸・上昇
   
・出力を全開にしたらブレーキを解除し、滑走路の中心線に沿って加速します。
    ・速度が55ノットになったら操縦桿を軽く引き起し、機首を10度上に向けます。
    ・この姿勢で80ノットまで加速します。
    ・1500フィートに達したら操縦桿を少し元に戻し水平飛行に移ります。

 
  羽田空港34R滑走路 
 Cleared for Take Off!
(離陸許可が下りた)
  操縦席からの視界 
 
   イ、水平飛行
   
・速度を100ノットに加速します。100ノットになったらスロットルを少し戻します。

  
ウ、旋回    
    ・レインボーブリッジに向かって右旋回します。バンク角は20〜30度で旋回します。
    ・レインボーブリッジを過ぎたら左旋回して隅田川 に沿ってフライトします。
   
     
 レインボーブリッジに向かって右旋回    操縦席から見るレインボーブリッジ
     
    エ、水平飛行 
    ・速度100ノット、高度1500フィートを維持します

   
オ、左旋回
   
・佃島のリバーシティ21の高層ビルのところで左旋回を始めます。バンク角は20〜30度です
    ・速度100ノット、高度1500フィートを維持します
 
リバーシティ21の高層マンション   操縦席から見る佃島 
 
   カ、水平飛行 
   
・皇居の上空、国会議事堂を経てを新宿都庁へ向かってフライトします。
    ・速度100ノット、高度1500フィートを維持します。

  
キ、左旋回
   
・都庁庁舎の手前で左旋回します。 急旋回しないように! 
 
 新宿都庁周辺の高層ビル群    操縦席から見る新宿高層ビル群
 
    ク、水平飛行 
   
・六本木ヒルズタワーの左側をすり抜けて東京タワーに向かいます。タワーの右側をすり抜けます。東京
     タワ ーに激突しないように!
    ・速度100ノット、高度1500フィートを維持します。 
   
  六本木ヒルズタワー(右)と東京タワー(左)          操縦席から見る東京タワー周辺
       右手に羽田空港が見える
 
  ケ、着陸体勢
  
  ・東京タワーを過ぎたら右旋回します。羽田空港が見えてきました。徐々に降下していきます。
     スロットルを少し戻してください。
     ・フラップを10度下げ、速度を80ノットに減速してください。
     ・滑走路の正面にくるように操縦桿で調整します。
     ・機首は下げないように
     ・滑走路端にあるPAPI(進入角指示灯)の見え具合が白白赤赤となるようにスロットルを調整しながら降
     下します (機首は下げないように)
     ・フラップを20度に下げます。 速度65ノットを維持します。スロットルで調整をとりながら 高度を徐々に
      下げます。
     
   
        アプローチ
       滑走路が正面にくるように維持する
       PAPIのランプの色も注意して見ておこう!
    操縦席から見た着陸体勢
  この辺が一番緊張するところです。16L滑走路
  (34R滑走路の逆方向) に着陸します
  
     
   コ、着陸
    ・滑走路末端を過ぎたらスロットルをアイドルにし、少し機首を上げて主輪から着地します。
     ・ブレーキをかけて停止します。

  
  ・東京タワーを過ぎたら右旋回します。羽田空港が見えてきました。徐々に降下していきます。
     スロットルを少し戻してください。
     ・フラップを10度下げ、速度を80ノットに減速してください。
     ・滑走路の正面にくるように操縦桿で調整します。
     ・機首は下げないように
     ・滑走路端にあるPAPI(進入角指示灯)の見え具合が白白赤赤となるようにスロットルを調整しながら降
     下します  (機首は下げないように)
     ・フラップを20度に下げます。 速度65ノットを維持します。スロットルで調整をとりながら 高度を徐々に下
     げます。
   
   機首を少し上げて(フレア) 主輪から着地する 
       センターラインに沿って着陸しましょう        
     
      どうですか? うまくいきましたか? なかなか緊張するでしょう。
    あなたの操縦がどのようであったか出来栄えを見ましょう。
    着陸停止した時点で「Altキー」を押す→「オプション」→「インスタントリプレイ・リプレイ時間を入力
    例えば「120」→OK  着陸までの120秒間のリプレイが始まります。自分がどのような操縦をして
    きたかがわかります。
    このリプレイを活用してさらに操縦技術を磨いてください。
    最初は遊び心で操縦してみてください。慣れてきたら丁寧な操縦をしましょう。

 
     
  着陸に失敗!
私もこんなみっともないことを何回も経験しました
着陸に失敗しても怪我をするわけではないし、機体
を壊しても弁償する必要がないので安心して練習し
てくだ
さい
 
     
  A)冬の函館遊覧飛行    
   
 函館山と市内周辺が美しい    操縦席から見た冬の函館
     
     
 冬の駒ケ岳    操縦席から見た駒ケ岳と大沼
   B)曲技飛行
      こんなことをやったら即、免許取り上げです。社会的に大きな問題となるでしょう。
     バーチャルの世界だからこそ可能なのです。バーチャルの世界では曲技飛行も操縦技術を磨く方法の
     ひとつです。
     
 超低空飛行     操縦席から見る眼前にせまったレインボーブリッジ
 思わず首を引っ込めてしまった
     
     
 翼よあれがエッフェル塔だ!    無事成功するか!
 

  手動操縦 
       離陸から着陸までの一般的な操縦の要旨は下記のとおりです。

  離 陸   ・ FLAPは0度にしておく。 (滑走路が短い場合は10度に下げる)   
         ・ 機体をセンターラインに揃えブレーキを踏んだままスロットルを全開にする。
         ・ ブレーキを離し滑走を始め55ノットで操縦桿をスムーズに手前に引き離陸する。

  上 昇   ・ 機首を10度の姿勢でフルパワーのまま80ノットで上昇する。
         ・ 速度が80ノットより速すぎたら機首を少し上げ、遅すぎたら機首を少し下げる

         ・ 上昇中はエレベータトリムを調整して安定飛行する。
         ・ 高度3000フィートを超えたら混合気を薄くする。(リーンにする)
           (エンジン効率を最適化するために混合気を薄くする。
         ・ 水平飛行に入る直前になったら操縦桿を少し前に倒しながら水平飛行の姿勢にはいる。

  巡 航   ・ 水平飛行にはいったらスロットルを少し戻し、速度110ノットを維持する。
         ・ 操縦桿で一定の高度で飛行できたらエレベータトリムを使う。
          (手放しで水平飛行ができるようにする)
 
  旋 回   ・ 左旋回の場合
         ・操縦桿をゆっくり左に回し、バンク角が30度になるまで回す。
         ・ 旋回中は操縦桿をそのままにしておくと高度が下がるので、操縦桿を少し引き起こし気味に
          する。スロットルを少し開いてパワーを足す。

   降 下   ・ スロットルを少し絞り(2300〜2100回転位)、徐々に降下する。
          ・ 高度3000フィートまで降下する間に混合気の濃度を徐々に濃くする。
          ・ スロットルをさらに絞り速度80ノットに減速する。(1900回転位)
         ・ 降下率500フィート/分で降下する。
          ・スロットルをさらに絞り速度70ノットに減速する。(1700回転位)
         ・ 高度1500フィートまで降下する
           着陸体勢時の降下は、操縦桿を前に倒さずに機首上げ姿勢のまま降下する
           (ここのポイントが大事。このコツを覚えたらジェット旅客機の着陸は困難ではない)
         ・ フラップを10度に下げる


  着陸進入
 ・ 滑走路末端にある
PAPI(進入角指示灯)が白白赤赤と見えるように降下する。
         ・ フラップを20度に下げ、速度65ノットを維持するようにスロットルを調整する。
         ・ 高度の微調整はパワーで行い、コースの微調整はラダーを使って着陸体勢にはいる。 

  着 陸   ・ 滑走路末端を速度65ノットで通過し、スロットルをアイドルに戻す。
         ・ 着陸寸前に操縦桿を少し引いて機首を上げ(フレア)、主輪から着地する。
         ・ ブレーキは何回かに分けて踏み、速度が落ちてきたらジワーと強く踏む。

    離陸から着陸まで操縦ができるようになり、更にもっと腕を磨きたいという人は「自家用操縦士技能証明」
    を取得されてはいかが? 「FS2004」の中の「フライングレッスン」の講座に詳細がありますので挑戦し
    てみてください。

 
  (4)計器飛行
    計器飛行は計器を使用して操縦し、VOR(高周波全方向式無線標識)などの航法計器を使用して自分の
    位置と目的地を確認しながら雲中や夜間で景色を殆んど見なくても操縦することができます。計器飛行す
    るには計器飛行操縦士の免許が必要です。(バーチャルの世界ではその必要はありません)
    計器飛行の詳細については「FS2004」の「フライングレッスン」を見てください。
    (このホームページではとても説明を書くだけのスペースもありませんし、私自身詳しくは知りませんので
    悪しからず・・・・) 
    計器飛行の練習として調布飛行場17滑走路→横須賀VOR→木更津VOR→羽田空港34R滑走路という
    ルートでのフライトプランを作成しましたのでフライトしてみましょう。

   FS2004またはFSXを起動します。
    「フライトの選択」→「標準フライト」→「フライト」→→「フライト環境・日中を選択」→「フライト環境・空港へ
    移動を選択」→「JAPAN」、「Choufu」、「滑走路17」を選択
    航空機の選択にはメニューバーの「航空機」→「航空機の選択」→「Cessna、C182S Skylane」
    ここまでできたらこのデータを保存しておきます。
    メニューバーの「フライト」→「フライトの保存」→「タイトルに[調布ー羽田計器飛行]と入力」→OK
    さぁ、これで準備OK! あなたは調布飛行場17滑走路にいます。勇気を出してGO!
    フライトを楽しんでください。 Good Luck!


   フライトを実行する前に後述の初期設定画面の表示方法を参照してください。
 
 
  初期設定
  フライトする前に準備として計器類に必要な数値等を入力して下さい。
   ア) 数値の入力
      NAV1, NAV2, ALT(高度保持), VOR1指示器、VOR2指示器の各々に必要な数値を入力する
   イ) エレベータトリムの調整
      エレベータトリムの位置を中央位置からマウスでひと目盛り下げておく。これをしておかないと離陸滑走
      距離が長くなる。
   ウ) GPSウインドウの表示
      計器パネルにあるGPS表示ボタン(右下のパラボラアンテナマーク)をマウスでクリックして、計器パネル
      の適当な位置に表示しておく。マウスで縮小、移動ができる。
      GPS表示しておくと現在の飛行位置がわかる。
   エ) フライトの保存
      ここまでできたらこれらのデータを保存しておきます。
      メニューバーの「フライト」→「フライトの保存」→「タイトルに[調布ー羽田計器飛行]と入力」→OK 



                    

   @NAV1/COM1受信機
←   左側にVHF通信機の周波数、右側にVORの周波
     数を表示する
@    NAV1  116.20−114.50 と入力する
      (数字の部分をクリックすると変更できる)


A



ANAV2/COM2受信機
  NAV2  114.50−108.90 と入力する



B BADF受信機
  (NDB局の周波数を設定する。 本件ではこのままにしておく)
C CDME指示器
  {DME局までの距離(マイル)と対地速度(ノット)が表示される}
D Dトラスポンダ
  (地上の管制レーダーのスクリーンで特定の飛行機を識別す
   るための信号を出す装置。有視界飛行方式で10,000フィー
   ト未満を飛行する場合は「1200」)

E




E自動操縦装置 
  ALT 5000
  VS   500 と入力する
  AP、HDG, NAV, APR ,REV, ALT のスイッチ類があ
  る


          VOR1指示器VOR1指示器に針路179を合わせる
        VOR2指示器: VOR2指示器に針路066を合わせる
               (いずれもOBSをクリックして合わせる)


      
GPS計器盤に使用頻度の少ない計器のところにGPSを配置する
          GPSは現在位置を確認するために使用する


 
*初期設定は最初のうちは面倒と思うかも知れませんが慣れれば苦になりません


 設定後の画面
  
 
   各箇所での詳細説明     
 
A上昇
 自動操縦装置スイッチON
 
  C左旋回(横須賀VOR)
  横須賀VOR通過直前の状況 
     
 
C左旋回(横須賀VOR)
横須賀VOR通過時の状況 
  C左旋回(横須賀VOR)
VOR通過後の操作 
     
 
D高度、速度変更    E左旋回(木更津VOR)
 VOR2NM手前での操作 
     
 
E左旋回(木更津VOR)  
 VOR通過後の操作 
   E左旋回(木更津VOR) 
      APRスイッチON 
     
 
F着陸体勢
  降下開始
 
  G着陸