2) リアジェット機の操縦
 
         (1)リアジェット45
            リアジェット45は、ビジネスの交通手段として使えると同時に、商用ジェット旅客機の性能を備えた
           小型ジェット機である。都市間輸送から国外への長距離フライトまで様々な目的に使われている。
           また個人用ジェット機としても人気が高い。 この飛行機は、非常に反応が良く,外観から期待できる
           とおり高速で優雅にフライトできる。音速に近いスピードを発揮する2基のジェットエンジンは胴体から
           少し離して配置され、振動や騒音がダイレクトに客席に伝わらないようになっている。乗員数2名、座
           席数最高9名となっている。
 
          (2)機体と計器盤の名称 
 
 計器盤の名称
 
       (3)操縦の基本
           離 陸
            ・フラップを8度に下ろす
            ・スロットルをN1の約40%まで開く
            ・エンジンが安定したら、離陸推力になるまでスロットルを開く。(N1の93〜96%)
            ・ブレーキをはずす
            ・速度125ノットになったら操縦桿をスムースに手前に引く

           上 昇
            ・機首を10度上げ姿勢で上昇する
            ・上昇率がプラスになったらギア(車輪)を上げる
            ・高度2000フィートになったらフラップを上げる
            ・上昇率は毎分1800フィートで上昇する
            ・高度3000フィートまでは速度200ノットを維持(出力をN1の約58〜61%)、
             10,000フィートまでは250ノットを維持する(70〜73%)
            ・マッハ0.7に達するまではピッチ姿勢を大きくして250ノットを維持する
            ・高度25,000〜30,000フィート位まで上昇すると速度はマッハ値に切り替わる

           巡 航
            ・通常の巡航速度はマッハ0.77、出力はN1の約85%に設定する
            ・効率的な巡航高度は33,000フィート、速度444ノットでフライトする時である

           降 下
            ・自動操縦で巡航している場合は、降下前に自動操縦を解除する
            ・アイドルまで出力を落とし機首をわずかに下げる
            ・高度10,000フィート以下では250ノットを超えないように注意する

           アプローチ
            ・ILSの最終進入フィックスに近づいている時にギアを下ろす
            ・最終進入速度135〜140ノットを維持する
            ・グライドスロープをインターセプトしたらフラップを40度に下げる
            ・降下率は毎分700フィートになるようにする
            ・機首上げ姿勢を維持したまま降下する

           着 陸
            ・滑走路端を高度約50フィートで通過したらスロットルをアイドルにする
            ・機首上げ姿勢のまま主輪から着地する
            ・着地したらスポイラー(/キー)を立てて前輪を着地させ、逆噴射(F2キー)をかける
            ・対気速度が60ノット以下になったら逆噴射を止め(F1キー)、スポイラーを下げ(/キー)、
             ブレーキをかける

          
(4)フライトの練習
            操縦の基本を理解したところで、羽田ー成田空港間をフライトしてみましょう。
            離着陸時は手動操縦を行い、上昇から巡航、アプローチまでは自動操縦とします。

            FS2004またはFSXを起動します。
           ア) 離陸する空港および滑走路の選択
            ・ 「フライトの選択」→「標準フライト」→「フライト」→「フライト環境・日中を選択」→「フライト環境・空港へ
              移動を選択」→「JAPAN」、「Tokyo(Haneda) Intl」、「滑走路16R」を選択
           イ) 使用する航空機の選択
             ・ 航空機の選択
              航空機メーカーから「Bombardier」を選択し、機種から「Learjet45」を選択
             ・ 燃料とペイロード
              余分な燃料を減らしておくと機体が軽くなり、離陸滑走距離が短くなります
              「航空機」→「燃料とペイロード」→「燃料変更」→左右タンクを30%としておく
 
 
 
      初期設定
        ア) 数値の入力
         NAV1, NAV2, ALT(高度保持), IAS(速度保持), HDG(ヘディング:針路保持), COURSE(コース), FLAPS
         (フラップ)の各々に必要な数値を入力する
        イ) エレベータトリムの調整
         エレベータトリムの位置を中央位置からマウスでひと目盛り下げておく。これをしておかないと離陸滑走
         距離が長くなる。
        ウ) GPSウインドウの表示
         計器パネルにあるGPS表示ボタン(右下のパラボラアンテナマーク)をマウスでクリックして、計器パネル
         の適当な位置に表示しておく。マウスで縮小、移動ができる。
         GPS表示しておくと現在の飛行位置がわかる。
        エ) フライトの保存
         ここまでできたらこれらのデータを保存しておきます。
         メニューバーの「フライト」→「フライトの保存」→「タイトルに[羽田ー成田計器飛行]と入力」→OK 
 


   各箇所での詳細説明
 
 離陸    A上昇
自動操縦装置スイッチON
     
 
 B左旋回(木更津VOR)
旋回操作
   木更津VOR通過
     
 
 C左旋回(御宿VOR)    NRE22インターセクション手前
     
 
 Dインターセクション通過    旋回終了
     
 
E着陸体勢(降下直前)     E着陸体勢(降下開始) 
     
     
F 着 陸(着陸寸前)     
     
        スクリーンショット 
 
羽田空港16R滑走路、「離陸許可が下りた!」 
 
 
 離  陸 
 
 
上  昇 
 
 
木更津VORを左旋回
富士山と横浜ベイブリッジが見える
 
 
 
御宿VORを左旋回
 
 
 
成田空港34滑走路へ着陸体勢
ギアダウン、フラップ40度

 
 
 
機首を上げた姿勢を保つ
 
 
 
主輪から着地
 
 
 
スポイラーを立てて前輪を着地させたら逆噴射をかける